日本を代表する美術評論家の一人・峯村敏明の著作集全5巻がいよいよ刊行開始。
第一弾は Ⅳ 外国作家論・選。
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「作品は制作者にとっても、 観者にとっても、
複数の時を積層化したものとして出現するだろう。
そして、 峯村氏の批評の最大の美徳が
この特殊な時制の様態への関心である……」
(『峯村敏明著作集 IV』評釈と解題・松浦寿夫「出港と帰還」より)
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[目 次]
はじめに
第一章 近代絵画の行方
アンリ・マティス/クロード・ヴィアラ/フランク・ステラ
第二章 励起する物質的・空間的想像力
イヴ・クライン/クリスト/ヤニス・クネリス/アルベルト・ブッリ
第三章 「空間主義」の虚実
ルーチョ・フォンターナ
第四章 反近代という孤独
ジョルジョ・デ・キリコ/ジョルジョ・モランディ
[著者紹介]
峯村 敏明(みねむら としあき)
1936年長野県生まれ。東京大学文学部仏文科在籍中、アンドレ・マルローの芸術論に強い影響を受ける。卒業後、入社した毎日新聞社の事業部で古今東西の芸術遺産に親しんだが、1967〜68年のパリ留学で現代美術に開眼。1970年同社主催の画期的な東京ビエンナーレ’70の組織・運営に携わった後、退社。フリーランスの批評活動に入る。内外の近・現代美術を論ずる傍ら、パリ、サンパウロ、インドなどの国際美術展に関与(71~97年)、テレビ番組制作(76~81年)で欧米各地を取材する間に、知見を深めた。1979年から2006年まで多摩美術大学に勤務。2012~17年国際美術評論家連盟日本支部会長。主著『彫刻の呼び声』(2006年)。
[評釈・書評]
●松浦寿夫「出港と帰還」(『峯村敏明著作集 IV』評釈と解題)
https://shop.bigaku-shuppan.jp/blog/2022/02/02/153721
●『峯村敏明著作集Ⅳ 外国作家論・選』書評(『美術手帖』2022年10月号)
https://shop.bigaku-shuppan.jp/blog/2022/09/18/131345 中島美緒氏
●「週刊読書人」2023年2月10日号 書評 星野太氏
●「毎日新聞」夕刊 2023年3月1日号