出島二郎【著】
四六判/上製/324頁
本体 1800円+税
ISBN978-4-902078-55-8
2019年3月刊行
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世界を変えた書物(工学の曙文庫)は、なぜ必要だったのか?
いま注目される金沢工業大学の学生・教員・職員の三位一体による教育改革とは?
そのフロンティア・スピリットを追って、広報活動に参画するプロデューサーのインサイドレポート!
目次
はじめに
第一章 大学でありたい大学
教育改革前史 / ライブラリーセンターの開設/夢考房の発足 / 教育の輸出 / グローバル戦略 / 規範はアメリカの大学 / SRIインターナショナル / やつかほリサーチキャンパス / 虎ノ門キャ ンパス / 五プラス四プログラム / 大学の経営危機 / 学生通用門
第二章 教育改革の舞台裏
顧客という思想 / 職員の意識改革 / 米国大学視察 / 第二学籍簿 / 数理工教育セミナー / 経営品質向上 / KIT IDEALS / 技術革新と産学協同 / 学校歴と学修歴 / 卒業式と入学式 / 理事長と常務理事 / CDIOに参画 / 国際化ということ
第三章 共創教育の思想
石川学長から大澤学長へ / 近年の学生の状況 / 工学設計の導入のころ / 学長の仕事 / 大学院の魅力 / 先生方のこと / 科学者のあり方 / 工学の曙文庫 / レスター大学と調印 / ASEAN諸国との交流 / 地方創生研究所 / 社会人共学者
第四章 白山麓キャンパスの構想
師走の新聞記事から / 国際高等専門学校 / 三つのキャンパス / 白山とその集落 / 多様な文化交流 / 全寮制の導入 / 金沢高専の五つの約束
第五章 対談「建学の精神に立ち返る時代」
生き残るには建学の精神に返れ / 教育はどうあるべきか 大学はどうあるべきか / 学生は宝物 磨けば光る / 国際高専の開設 一年目の成果は / 東南アジアからの留学生を迎え入れる / 世代交替の進行と思想を引き継ぐ者たち
第六章 新体制の構築と戦略プロジェクトの進展
新体制の発足 / ふたつのフレーズから / 誠実ということ / CDIO世界大会 / 実証実験キャンパス / COI事業とICC / SDGsと地方創生 / 教育と研究 / KIT・SDGs・Reportより / 人工知能(AI) / 再び工学の曙文庫 / 学生心得と学長講話 / 学生と職員と教員 / 母校・東京理科大学 / 国際高等専門学校の開校 / われら始まりの十二人 / 終わらない革命 / 五つのアドバイス
あとがき
【著者】
出島二郎 (でじま じろう)
プロデューサー。一九四四年生まれ。石川県内灘町出身。
「フードピア金沢」(金沢市)、「能登国際テント村」(七尾市)、「北近江秀吉博覧会」(長浜市)、「湖国21世紀記念事業」(滋賀県)、「江・浅井三姉妹博覧会」(長浜市)などに参画。金沢、七尾、長浜などで家業の勉強会を開催、また加賀市のアドバイザーを務めるなど、まちづくりと地域企業のマーケティング戦略に取り組む。研究テーマは「家業の継承と再生」である。
著書に、『家業という文化装置 金沢で考えること視えること』(単著・美学出版)、『福正宗物語』(編著・福光屋)、『鶴見和子の世界』(共著・藤原書店)、『祭りとイベント』(共著・小学館)、『木の家の物語』(編著・ニューハウス工業)、『長浜物語 ―町衆と黒壁の十五年』『その後の長浜 2003〜2012』(NPO法人まちづくり役場)、『地域の遺伝子をみがく』(共著・蒼天社出版)、『他と異なることを怖るるなかれ ―奥村善久博士の軌跡を読む』(編著・金沢工業大学)、『泉屋利吉の教育思想』(金沢工大学園同窓会こぶし会)、『明石合銅物語 1946〜2008』(編著・明石合銅)、『加賀棒茶の誕生 ―戦略転換のシナリオ』(丸八製茶場)、『森の中へ・七尾自動車学校』(七尾自動車教習所)などがある。 また私家版として、『金沢徘徊記』『続金沢徘徊記』『金沢百八景』(福梅文庫)、詩集『老年』『内灘』、句集『少年』『野々市』『長靴』(水母座叢書)など。
現在、『文藝春秋』に「KITキャンパスレポート」を連載中。
出島二郎事務所主宰。金沢工業大学非常勤研究員、(財)何必舘・京都現代美術館理事。