上田高弘【著】
四六判上製/309頁
本体2400円+税
ISBN 978-4-902078-06-0
2006年4月刊行
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主要目次
そして現代美術のバスは行く ――序にかえて
モダニズムとその公衆
フリードからグリーンバーグへ ――モダニズムの条件
*
「美術季評」八題
一つと三つの批評基準 ――宮島達男の新作に事寄せて
一九九七年のサロン ――VOCAの栄光を讃えて
「円環」は本当に閉じているのか ――椹木野衣「日本・現代・美術」の完結に寄せて
反インスタレーション考
芸術と不況
インテルメッツォ[間奏曲] ――あるいは時評それ自体について
美術史の娘(たち)へ
ル・プリ・プル・ル・プリ ――奥歯にモノをはさみながら
*
シェイプト・カンヴァスから遠く離れて ――朝比奈逸人の不定形絵画
キッチュの淵の絵画 ――セゾン美術館のアンゼルム・キーファー
暗い部屋 ――歴史的インスタレーションの帰趨
作品(オペラ)のかたち ――坂本龍一「LIFE」考
映像のネクロフィリア
*
忘却の効用 ―― 浅田彰×磯崎新の『ユリイカ』誌上での対談をめぐって
絵画(論)にかえて ――岡崎乾二郎『ルネサンス 経験の条件』を批判する ほか
上田高弘(うえだ たかひろ)
1961年大阪府生まれ。東京造形大学造形学部美術I類(絵画)を中退後、芸術学(美術史、美学、批評)に転じ、最終学歴は東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程(芸術学)満期退学。代々木ゼミナール講師、東北芸術工科大学美術学部助教授を経て、現在は立命館大学文学部教授。
書籍としては、グリーンバーグ『グリーンバーグ批評選集』(藤枝晃雄編訳、勁草書房)、アーナソン『現代美術の歴史』(美術出版社)、エドワード・ルーシー=スミス『20世紀美術家列伝』(岩波書店)への共訳者としての関与はあったが、それら翻訳も含めて、単独によるものは本書が初となる。