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藤野一夫 / 秋野有紀 / マティアス・テーオドア・フォークト【編】
A5判/並製/384頁
本体 2700円+税
ISBN 978-4-902078-47-3
* 電子版あり(第2版)
市民自らが芸術文化と社会とを
批判的な視点に立って再び〈架橋〉する新しい社会。
それを可能にする〈地域主権〉に根ざした
現代ドイツの文化政策の全貌を明らかにする初めての試み。
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目次
はじめに
第 I 部 ドイツ文化政策の歴史と構造
第1章 地域主権の国・ドイツ
文化の分権的形成と文化政策の基礎 …………藤野 一夫
第2章 ドイツ連邦政府の文化政策
――連邦制改革の象徴として …………秋野 有紀
第3章 文化と法 ――ザクセン文化地域法を例に
…………マティアス・テーオドア・フォークト/訳:秋野 有紀
第Ⅱ部 都市文化政策の多元性
第4章 フランクフルトの都市文化政策
――国際金融都市における住民志向の地道な政策 …………秋野 有紀
第5章 ベルリンの首都文化政策
――ベルリン芸術祭とフンボルト・フォーラムを中心に
…………アンネグレート・ベルクマン/藤野 一夫
第6章 ハンブルクの都市州文化政策 ――その光と闇
…………藤野 一夫
第7章 創造都市の発展と地方中小都市の再生
――その文化経済的・文化政策的条件
…………ウラディミール・クレック/訳:藤野 一夫
第Ⅲ部 社会的課題と文化政策
第8章 ドイツにおける〈新しい文化政策〉と社会文化運動の生成と展開
――大衆の文化生活への参加と寄与の促進 …………谷 和明
第9章 旧東ドイツ地域における〈文化的大衆活動〉から
〈社会文化〉への転換 …………畔柳 千尋
第10章 地方中規模都市における文化政策の課題 ――美学的観点から
…………マティアス・テーオドア・フォークト/訳:寺田 卓矢/藤野 一夫
第11章 「難民歓迎!」
――ベルリンの難民と文化政策、そのチャレンジとチャンス、施策と展望
…………クリスティーネ・レーグス/訳:藤野 一夫
第IV部 ドイツ文化政策の多様性
第12章 ドクメンタⅠにおける教育的介入への抵抗
――「だからこそ我々もまた、芸術との対話は
言葉を介さずに行われるべきだと考えるのだ」
…………アンドレア・フービン/訳:秋野 有紀
第13章 文化教育の再生
――現代ドイツ文化政策の焦点 …………藤野 一夫
第14章 文化教育の活性化のために
――〈クルトゥーア・フェアミットルンク〉の意図と背景
…………秋野 有紀
第15章 ドイツの劇場政策と劇場制度
――成立史・運営組織・人材育成・教育普及 …………藤野 一夫
第16章 現代ドイツの劇場改革
――州・自治体を超えた官民共同支援についての一考察 …………秋野 有紀
第17章 東ドイツが〈創った〉ポピュラー文化
――若者、デーファ(東ドイツ映画)を観に行く
…………高岡 智子
第18章 日独の国際文化交流政策
――歴史に見る異なる様相と共通性
…………坂戸 勝
むすびにかえて
執筆者/訳者
藤野 一夫(神戸大学大学院国際文化学研究科教授)
秋野 有紀(獨協大学外国語学部准教授)
マティアス・テーオドア・フォークト
(ツィッタウ/ゲルリッツ大学教授、ザクセン文化基盤研究所所長)
アンネグレート・ベルクマン(ベルリン自由大学東洋美術史学科准教授)
ウラディミール・クレック(神戸大学大学院国際文化学研究科特命准教授)
谷 和明(東京外国語大学名誉教授)
畔柳 千尋(養寿寺文化・広報部、僧侶)
クリスティーネ・レーグス(ベルリン都市州文化省)
アンドレア・フービン(クンストハレ・ウィーンドラマトゥルギー部門学術研究員)
高岡 智子(龍谷大学社会学部専任講師)
坂戸 勝(元ベルリン日独センター副事務総長)
寺田 卓矢(翻訳者)
[BOOK REVIEW・新刊紹介]
・モーストリー・クラシック 2018年1月号(vol.248)
BOOK掲載(評者:江藤光紀氏)
・NHKラジオ「まいにちドイツ語」テキスト 2018年1月号 > Link
http://mostly.jp/
・文化経済学 第15巻第2号(通算第45号) 2018年9月
書評掲載(評者:小林真理氏)
・音楽芸術マネジメント 第10号(日本音楽芸術マネジメント学会発行)
2018年12月 書評掲載(評者:熊澤弘氏)
・ドイツニュースダイジェスト 第1122号 2020年3月 (特集 コロナ時代のドイツは芸術・文化をどう守るか?)> Link
http://www.newsdigest.de/newsde/features/10946-coronakrise-kunst-und-kultur/