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澁谷 邦男【著】
四六判/上製/218頁
本体 2300円+税
ISBN978-4-902078-62-6
2020年12月刊行
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日本全国には、それぞれの地域で育まれた、デザイン「知」、
ものづくり「知」がある。
中央と地域のデザインの現場、大学教育、研究に携った著者が、
自らの経験から書き記す地域デザイン史編纂の魅力。
目次
はじめに
第一章 地域デザイン もうひとつの主役の時代
第一節 地域へのめざめ
一 プロローグ 「二年で帰る」つもりでしたが/二 なぜ「地域」なのか/三 なぜ「地域デザイン」なのか/四 広く深いデザインの世界
第二節 歴史へのめざめ
一 デザインに対する姿勢の変化/二 衝撃的なできごと/三 「歴史に学ぼう」/四 「地域の歴史は、地域自らがつくらねば」
第二章 地域デザイン史の編纂 その意義と方法
第一節 地域デザイン史編纂の意義と特徴
一 歴史が教えてくれるもの/二 歴史編纂の多様性
第二節 地域デザイン史編纂の方法
一 歴史編纂への入り方/二 内容のレベル/三 事柄の収集/四 地域デザイン史の起点/五 聞き、記し、思考し、語り続けることが次を生む
第三章 共創教育の思想
第一節 宝庫の扉を開ける
一 宝庫について/二 浮かび上がった十二地域の姿
第二節 テーマから宝庫を見る
一 次のアクションにつながるものは ──[事例 1] 旭川家具/二 次のアクションにつながるものは ──[事例 2] 横浜家具/三 人の動き、災害、戦争
第四章 地域デザイン史から見る近代デザインの様相
第一節 地域における近代デザイン発生の状況
一 解明の方法/二 地域デザインの「発生」に関係する事柄を取り出す/三 「発生」の主要因/四 発生状況に関する一覧表/五 明らかになったこと
第二節 地域における近代デザイン展開期の状況
一 解明の方法/二 地域デザインの「展開」に関係する事柄を取り出す/三 「展開」の主要因/四 展開状況に関する一覧表/五 明らかになったこと
第三節 地域デザイン史に見る今後の「展望」
一 今後の「展望」の手がかりを宝庫に見る/二 心に残る手づくりの技 ──地域に伝わる工芸/三 地域の人々の生活を豊かにするものづくり ──地場産業/四 心に響くまちづくり/五 投資額の差ではなく求めるデザインの差 ──行政/六 地域のデザインを伝える仕組み ──博物館など保存と情報発信の施設/七 挑戦は分野を超えて ──デザイン専門家/八 創造する教育 伝承する教育 ──教育研究
おわりに
【著者】
澁谷 邦男(しぶや・くにお)
東海大学名誉教授、北のデザイン研究所主宰。1940年東京生まれ。1963年千葉大学工学部工業意匠学科卒業。
日産自動車設計部、テクネデザイン設立を経て1970〜1984年東海大学教養学部、1984〜2002年北海道東海大学芸術工学部教授。
2002〜2007年札幌市立高等専門学校校長。日本デザイン学会名誉会員、芸術工学会名誉会員、日本インダストリアルデザイン協会名誉会員。
[新刊紹介・書評]
・北海道新聞 2021年1月26日 旭川版夕刊
・あさひかわ新聞 2021年3月16日